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【コラム】ビーチの経験をインドアに昇華! 石島・越川は新たなスタート~「Vマッチ・ビーチバレーボール大会in大田」振り返り~

V・プレミアリーグ男子8チームの選手たちとVマッチ・チャレンジャーズ(越川優、山村宏太)がビーチに集結した「大森東水辺スポーツ広場オープン記念『Vマッチ・ビーチバレーボール大会 in おおた』」が5月20日(土)、21日(日)、東京都大田区の大森東水辺スポーツ広場内ビーチバレーボールコートにて開催された。


二日連続で30度の真夏日で開催されたが、満員の観客で盛り上がりを見せた

優勝は、2日間で全勝をあげたジェイテクトSTINGSだった。第1回大会から出場している久保山尚は、
「パスやつなぎの時に『間』をつくって、相手のコートを観察するようにしていた」
と意識。本来のポジションはセッターながらも、今大会ではボールの行方をよく見てから助走に入り、精度の高いショットでディフェンスをかわしていた姿が印象的だった。

6人制とは違い、ビーチバレーボールはポジション関係なく、すべてのプレーをこなす競技。今大会、オポジットとリベロのコンビで出場したパナソニックパンサーズの清水邦広と永野健は、ビーチでの経験は6人制に必ず生きてくると話す。
「僕だったらレシーブ、永野さんだったらサーブやスパイク等、普段やらないプレーを経験することで、プレッシャーや責任の感じ方が違った。それぞれのポジションの大変さは、ビーチバレーボールでしか味わえない」(清水)

普段は打つことのないサーブで会場を沸かせていた永野も、
「ふたりしかいないので、1本目、2本目とボールにさわるときは、相手を思いやる気持ちが大切。6人制に置きかえても、一人ひとりがそうやって考えていけば、チームとしてもっといいバレーが展開できると思う」
と収穫を語った。


日本のエース清水はビーチでの経験を生かして更なる高みへ


大型の若手選手として期待されている東レアローズの高橋健太郎は、自身初めてビーチバレーボールを体験。持ち前のハンドリングのよさを生かし、果敢にオーバーハンドでセッティングする姿が見受けられた。
「自分たちは、技術的にはすごく下手だったと思うけど、チームワークでカバーすれば、戦える競技だと思った。2日目は、初めてビーチバレーボール特有のポーキーショットに挑戦した。アウトになってしまったけど、新たな自分の可能性を発見することができた」
と、振り返った。

最終日には、2017年のビーチバレーボール強化指定選手(※)が発表された。石島雄介(トヨタ自動車)と越川優はともに名を連ね、再び日の丸を背負うことになった。今大会、急きょオファーを出した山村宏太(来シーズンよりサントリーコーチ)とのペアで準優勝に終わった越川は、本格的に練習し始めてまだ数日だという。
「パスの上げ方、スパイクの助走など、インドアとは違う。練習のときはできていても、試合になるとまだできない部分が多々あった。今はやるべきことが多いけれど、それを一つずつクリアしていけば、必ず道は見えてくる」
と、今後の課題を述べた。


トップ選手二人の同じタイミングでのビーチ転向は、2020年のメダル獲得へファンに夢を抱かせる


石島も、新たな壁にぶち当たっている。
「今は直上パス50本とか、中学時代にやってきた練習をビーチで練習している。実際風の中で正確にプレーするのは、すごく難しい。インドアのときはボールの流ればかり気にしていたが、10本中10本正確に返すためには、ボールをとらえるときの肩の位置を意識している。できないことだらけだが、今はすごく充実している」
と、記者会見で現況を語った。

Vリーグとビーチバレーボールがコラボレーションした「Vマッチ」企画。ビーチでの経験が、冬場のVリーグにどう反映されるのか。また、技術的な面だけではない。出場した選手たちは、
「この大会をきっかけにVリーグとビーチバレーボール、そしてバレーボール全体が盛り上がればいい」
と口々に言った。


3度目の正直でジェイテクトが優勝を飾った。集合写真には"転向組の先輩"朝日健太郎氏の姿も

※強化指定選手=日本バレーボール協会がこれまでの実績や将来性を睨み、選手を選出。強化スタッフによる指導のもと、活動していく2017年は男子5名、女子9名が選ばれた。