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2017V・サマーリーグ女子大会はPFUブルーキャッツ(東部大会)と東レアローズ(西部大会)が優勝!

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【レポート】第66回黒鷲旗全日本選抜~男子はJT、女子はデンソーが優勝 越川は有終の美~

第66回黒鷲旗全日本選抜大会は5月2日から7日まで大阪市中央体育館にて開催されました。この大会にはVリーグからV・プレミアリーグ男女8チーム、V・チャレンジリーグⅠ男女上位3チームが参加し、それに大学生・高校生を加えた男女16チームが参加して行われる選抜大会です。Vリーグのチームは、リーグ戦終了から約1ヵ月強という日程の中、リベンジに燃えるチームもあり、一年間の締めくくりとなる大会にもなります。また、この大会を持って勇退・引退する選手、そして新人にとっては企業入社後、初めての大会でもあります。この大会でのVリーグチームの動向、そしてこの大会で勇退・デビューの選手たちにスポットを当ててみましょう。

★男子編
~柳田・石川対決~

16チームを4チームに分けて総当りで行った予選リーグ戦での注目はサントリーサンバーズと中央大の戦いでした。柳田将洋と石川祐希の全日本で活躍する人気選手が直接対決するとあって、会場には朝4時からファンが並ぶ異常事態。その中で行われた試合はサントリーが中央大に先手を取られる苦しい展開も、サントリーがサーブで攻めて石川を孤立させて逆転勝利を収め、面目躍如と言ったところでした。

~手に汗握った決勝戦~
決勝戦は2016/17V・プレミアリーグではV・チャレンジマッチに回ったJTサンダーズと2016/17V・プレミアリーグでは故障者続出で5位に終わったパナソニックパンサーズのともに雪辱を期す両チームの戦いになりました。先手を取ったのはJTで、この大会が移籍後デビュー戦となった山本将平がサーブ、スパイクにキレを見せれば、東海大から入社したルーキー井上航が好レシーブやつなぎに冴えを見せてチームを活気づける。するとそれに引っ張られるようにリーグでは元気のなかったドラジェン,ルブリッチ、越川優が軟硬つけた攻撃を見せてJTが2セットを連取しました。

これに対しパナソニックはセッターを深津英臣から関田誠大に代え、故障明けで連戦に不安のあった清水邦広を中心としたトス回しからミハウ,グビアク中心の組み立てに変えるとそれが功を奏し、流れはパナソニックへ。特にデュースにもつれ込んだ第4セットはマッチポイントを取り合う熱戦に会場内は熱狂。最後はパナソニックが32‐30で取り、フルセットへもつれ込みました。第5セットも一進一退の攻防からサーブで主導権を握ったJTが9-6とリードしましたがここからパナソニックがチーム一丸となった攻守で同点に追いつき、またもや白熱した展開となりました。しかし最後はこの大会を最後にビーチバレーボールに転向することを発表している越川に有終の美を飾ってもらおうというJTの気持ちがパナソニックを上回り、JTが二連覇を達成しました。

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~東レ、三冠達成ならず~
2016年年末の天皇杯全日本選手権、2016/17V・プレミアリーグに続き国内タイトル総なめを狙った東レアローズでしたが、準決勝でパナソニックパンサーズの気迫のバレーに終始防戦。リーグでキーポイントとなったサーブにミスが目立ち最後まで自分たちのペースをつかめず、ストレートで敗れました。「V・プレミアリーグのときとボールが変わり、その修正をつかめなかった」と李博。「そう簡単には(三冠を)取らせてくれない…。もっと鍛錬を積まなければ…」と小林敦監督は出直しを誓いました。

~有終の美を飾った越川~
この大会を最後にビーチバレーボールに転向し、東京オリンピックを目指すことになった越川優(JTサンダーズ)はチームを見事優勝に導き、初の最高殊勲選手にも選出されて正に有終の美を飾ることができました。試合後は会場の温かい拍手に応えるように「デビューもこの黒鷲旗で大阪でした。これだけバレーを長くできるとは…、バレーが好きなんですね。(ビーチバレーに転向して)ステージは変わりますけど、ファンの皆さんの応援があっての自分です。これからも応援をお願いします。そしてVリーグをはじめとする日本のバレーを支えていただけるようお願いします」と6人制バレーへの終止符のメッセージを贈りました。

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またこの大会を最後に柳田将洋(サントリーサンバーズ)は会社を退社し、海外移籍を目指します(詳細は未定)。同じくサントリーの山村宏太は現役を引退し、サンバーズのコーチに就任。「一人でも多く(国際舞台で戦える)選手を育てたい」と語りました。全日本でも活躍した横田一義(堺ブレイザーズ)、高橋和人(ジェイテクトSTINGS)は現役を引退。同じくジェイテクトの古田史郎は退団し、地元・北海道で次のステップへ移ります。

★女子編
~ポスト木村のホロ苦デビュー~

2016/17V・プレミアリーグを持って引退を表明した木村沙織に代わって、東レアローズのエースポジションでデビューしたのは今春に下北沢成徳高を卒業したばかりの黒後愛。高校時代はエースとして春高優勝など燦然たる成績を残し、大会後に結成される中田JAPANにも最年少で選出される東京オリンピック期待の星です。しかし準決勝の日立リヴァーレ戦では、先輩・迫田さおりとのサーブレシーブの呼吸が合わず、守備の甘さを突かれると持ち前の高さあるスパイクを披露することができずに途中交代。第3セットこそ片鱗の一端を見せましたがチームはストレート負けで、この大会で活躍した新人に贈られる若鷲賞受賞もならず、ホロ苦いデビューとなりました。「速いトスも打てるように全てを底上げしたい」と語り、2017/18V・プレミアリーグでもう一回り大きくなった姿が見せられるかその努力に注目です。

~再昇格、即・黒鷲旗制覇のデンソー~
2015/16V・プレミアリーグにて降格の苦境を味わったデンソーエアリービーズ。2016/17V・チャレンジリーグⅠで優勝を果たし、V・チャレンジマッチではPFUブルーキャッツに連勝し、来季は2シーズンぶりのプレミアリーグの舞台を踏みます。そこから最初の大舞台で、久光製薬スプリングス、東レアローズを撃破し決勝戦に進出し、決勝では日立リヴァーレと対戦しました。序盤から田原愛里の好トスから石田瑞穂、鍋谷友里枝を中心とした攻撃で日立を圧倒。第3セットこそ途中交代で入った佐藤美弥の堅実なトスに1セットを落としたものの、途中にひざを痛めて退場した大竹里歩の分もチームが一丸となり、9年ぶり2回目の黒鷲旗制覇を果たしました。

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