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7月7~9日 2017V・サマーリーグ女子大会(ひたちなか&鹿屋)開催!

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-連載-2016/17Vリーグコラム 第6回

いよいよ最終決戦を迎えるV・プレミアリーグ。今シーズンの王者はどのチームかー。


リーグ初のゴールデンセットで勝ち抜いた豊田合成

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 15分で空気が一変する。
 男子のファイナル3、ジェイテクトSTINGSと豊田合成トレフェルサの対戦、初戦はジェイテクト、翌日の第2戦は豊田合成が制し、1勝1敗でゴールデンセットへ。25点先取の1セットマッチを制したチームがファイナルへ進む。試合終了からわずか15分というあるものには短く、あるものには長いこの時間、会場は独特の空気に包まれた。
 両チームがまさに死力を果たしての戦い。
 激闘を制し、昨シーズンに続いてファイナル進出を決めた豊田合成、古賀幸一郎キャプテンはこう言った。
「非常に苦しい状況から、ファイターとして、チームの強さを示すことができたことに、非常に満足しています」
 クリスティアンソン,アンディッシュ監督が「ほぼ同じメンバーで戦い続けて来た」というチームの中で、唯一今季からレギュラーの座をつかんだのがウィングスパイカーの山田脩造だ。高校時代から、同学年の柳田将洋と共に未来のエース候補として注目された実力が遂に開花し、持ち前の攻撃力に加え、クリスティアンソン監督の指導下で培ってきたレセプションでチームにとって欠かせぬ存在へと成長を遂げた。
 ファイナル6の終盤からファイナル3の初戦、3連敗が続き「自分自身、反省するところが多くあった」と山田が振り返るように、サーブで狙われ、チームも連敗が続く苦しい状況ではあったが、後のない状況で「自分にできることをやるしかない」と奮起。ファイナル3の第2戦とゴールデンセットでもサーブで狙われながら最後まで踏ん張りを見せ、ファイナル進出を決めるとようやく安堵の笑みを浮かべた。
「気持ちを切り替えることもそうですが、良かった時の自分を思い出してプレーすることを心がけました。負けが続いている中、厳しい状況でしたが払拭して勝つことができて本当によかったです」
 優勝を賭けて争うのは、ファイナル6の最終戦で苦杯を喫した東レ。チームとしても、自分自身もファイナルでのリベンジを誓う。  

連覇に向け結束力が高まる久光製薬

 ゴールデンセットへ突入した男子に対し、女子のファイナル3は競り合いながらも久光製薬スプリングスが連勝し、頂点に立った昨シーズンに続いてファイナル進出を決めた。
 さすがの強さ、と見ることもできるが、ファイナル6の最終戦となったNECレッドロケッツ戦の最中に主将でエースの長岡望悠が負傷退場。大黒柱を欠く中で迎えたファイナル3ではあったが、誰よりも悔しい思いをしている長岡のために、とチームは結集。特に強い思いを持ってコートに立ったのが、長岡、石井優希と同期のウィングスパイカー野本梨佳だ。
 高さやパワー、攻撃力の高さには定評があったが、ケガに泣かされ、石井、長岡、新鍋理沙など攻守に長けた選手が揃う久光製薬でレギュラーの座をつかむことができずにいた。しかし長岡不在の中、「自分にできることをやるしかない」と自らに喝を入れて臨んだファイナル3の初戦、日立リヴァーレとの一戦はセッターの古藤千鶴が「チームもセッターの自分も本当に助けられた」と述べ、対戦相手の日立、佐藤美弥が「とにかく野本選手に好き勝手にやられた、という印象が強い」と振り返ったように、前衛からのスパイクだけでなく、バックアタックも含めた多彩な攻撃で得点を重ね、チームを勝利に導いた。さすがに2日目は日立のディフェンスに対応され、初戦ほどの得点力は潜めたがディフェンスの間に落とす軟打も織り交ぜるなど新たな引き出しも見せた。
 これまでも2枚替えやワンポイントでコートに立つことはあったが、スタートからファイナルのコートへ立つこととなれば、これが初めて。
「ファイナルへ向けて修正できるところはしっかり修正して、準備して臨みたいです」
 連覇に向け、そしてこれまでとは違うファイナルへ向け、意欲を見せた。  
 

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万全なる準備を重ねた東レ、NEC

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 ファイナル3で勢いをつけた豊田合成、久光製薬に対し、ファイナルへ向けて万全な準備を重ねて臨むのがファイナル6を1位通過した東レアローズとNEC。
 今季、サーブ力の飛躍的な向上でサイドアウトだけでなくブレイク得点も重ねる安定した強さを発揮する東レは、富松崇彰、米山裕太といった経験豊富な選手に加え、リベロの井手智、セッターの藤井直伸など若手も揃い、戦力は充実している。  

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 女子のNECも同様で、ミドル、サイド、バックアタックも含めた複数の攻撃を一斉に仕掛けるスタイルを構築し、ベテランの近江あかり、山口かなめに加えて、2年目の古賀紗理那やリベロの鳥越未玖など若手も成長を遂げた。

  男子のファイナル3と同様に1勝1敗でゴールデンセットへ突入するのか、はたまた2連勝で強さを見せるのか。頂上決戦は間もなく――。
 3月17日、東京体育館で女子ファイナルから幕を開ける。