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2017V・サマーリーグ女子大会はPFUブルーキャッツ(東部大会)と東レアローズ(西部大会)が優勝!

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-連載-2016/17Vリーグコラム 第5回

V・プレミアリーグ女子に続き、V・プレミアリーグ男子のV・ファイナルステージが開幕した。
ルーキーの活躍が光るV・プレミアリーグ男子、どのチームが王者となるのか。

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ファイナル3、ファイナルへはどのチームが進むのか

 最終日まで順位が決まらない。V・プレミアリーグ男子大会のV・レギュラーラウンドの戦いは熾烈を極めた。  開幕から首位に立ち続けて来たパナソニックパンサーズだが、エースの清水邦広や攻守に渡って圧倒的な存在感を発揮してきたミハウ,クビアクがケガで欠場し、最終戦でサントリーサンバーズに敗れたため、最後の最後で順位を3位に落とす。
 最終節の勝敗次第では首位通過の可能性も高く残されていた東レアローズも、地元広島でのホームゲームでファイナル6進出を目指すJTサンダーズの執念に圧倒され、まさかのストレート負け。最終戦は2年連続8回目のブロック賞を獲得した富松崇彰をケガで欠きながらも、堺ブレイザーズにストレートで完勝したが、セット率で及ばず2位でフィニッシュ。

 V・レギュラーラウンド1位の座についたのは、昨シーズンの覇者、豊田合成トレフェルサだ。開幕戦でパナソニックに敗れるなど、選手の多くが「昨年勝ったからと言って今年も勝てるほど甘いものではない」と口を揃えたように、1、2レグは苦しい戦いが続いた。しかし昨年のリーグを制した自信と経験、さらに追及してきたチーム力と総合力の高さは変わらず、終盤に差し掛かるにつれ、勝ち星を重ね最終節も連勝を飾り、1位に躍り出た。
 昨シーズンは7位に沈んだサントリーサンバーズも今シーズンは勝ちパターンが形成され、4位と躍進を遂げた。5位のジェイテクトSTINGS、6位の堺、短期決戦で勢いをつかみ、ファイナル3、ファイナルへと進むのはどのチームになるのか。ファイナル6も目が離せない戦いとなりそうだ。  

 

ルーキーたちの活躍

 僅差で勝負が分かれた順位争いだけでなく、今シーズン、注目を集めたのはルーキーたちの活躍だ。  愛知学院大学在学時から全日本でも活躍した山内晶大(パナソニック)や、正確なレセプションと高い守備力、攻撃でも巧さが光り開幕からレギュラーの座をつかんだ藤中謙也(サントリー)、2レグからレギュラーに定着し、高い攻撃力で終盤の6位争いを繰り広げるチームに勝利をもたらした高野直哉(堺)。さらにファイナル6進出は逃したが、シーズン途中からミドルブロッカーのレギュラーポジションを獲得し、ダイナミックなフォームでスパイク得点を量産、スパイク賞を獲得した栗山英之(FC東京)もルーキーだ。

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 高さを生かしたスパイク、ブロックを武器に国際大会での経験を重ねて来た山内は昨シーズンも内定選手として試合出場の機会をつかんだが、シーズン中のケガで離脱を余儀なくされた。ケガという予期せぬ事態とはいえ、せっかくつかみかけていたチャンスを逸した悔しさと、リオデジャネイロ五輪最終予選で敗れた悔しさ。重ねた経験は山内を成長させ、チームメートも「単に高いだけではなくスピードも技も増えて、たのもしくなった」と称賛するように、1年目の今シーズンはチームにとって欠かせぬミドルブロッカーへと進化を遂げた。

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 藤中、高野は身長こそ188㎝、190㎝とどちらも決して恵まれた体格ではない。だが藤中は相手ブロックをうまく利用するスパイク技術と、安定したレシーブ力を発揮、チームメートからは「プレーだけを見ていたら完全にベテランの風格があって、全くルーキーらしくない」と冗談半分で揶揄されるように、終盤のプレッシャーがかかる場面でも幾度となくチームに勝利をもたらす安定感を発揮した。

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 開幕から上位争いを繰り広げた山内、藤中に対し、最終日のJT戦の結果次第ではファイナル6進出が潰える可能性もあったように、終盤で「絶対に負けられない」試合を重ねて来たのが高野だ。大学までは「レセプションを武器にしてきた」と言うが、強烈なサーブを放つ選手が揃うV・プレミアリーグでは苦戦を強いられることも少なくなかった。だが劣勢でもひるまず攻め続けた結果、苦しみながらもファイナル6へ。「1つでも2つでも多く勝って次の戦いにつなげたい」と力強く決意を語った。

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 自身はスパイク賞のタイトルを獲得しながらも、チームは8位に沈みV・チャレンジマッチを戦う栗山は「賞を獲れたのは自分の力だけでなく、周りの支えがあったから。これからは自分がチームに勝利をもたらせるような選手になりたい」と述べるように、経験を力にV・プレミアリーグ残留を誓う。

 1年目のV・レギュラーラウンドを乗り切り、ファイナルステージという未知の舞台で戦うルーキーたちの活躍、そして短期決戦をどのチームが、どんな戦いぶりで制するのか。最終決戦は、2月18日、パークアリーナ小牧で幕を開けた。