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2016/17Vリーグ 今週のみどころ【V・プレミアリーグ ファイナル 3/17~3/19版】

2016/17Vリーグ 今週のみどころ【V・プレミアリーグ ファイナル 3/17~3/19版】

2017/03/15

V・ファイナルステージ ファイナル

★V・プレミアリーグ女子 ファイナル NECレッドロケッツvs久光製薬スプリングス
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2年ぶりの王座奪還を狙うNECレッドロケッツと昨シーズンの覇者である久光製薬スプリングスの対戦となったファイナル。NECはシーズン序盤こそアジアクラブ選手権(9月)にピークを持っていった影響からもたつきましたが、シーズン中盤からはアジア№1に輝いた実力を発揮し9連勝を含む勝ち星を重ねました。リオオリンピックのメンバー落ちを糧に大きく成長した古賀紗理那、精神的支柱で安定感抜群の近江あかり、高さと攻撃の幅が売りの島村春世と大野果奈の両センターの4名に、オポジットで速さとテクニックの柳田光綺と高さとパワーのニコロバ,エミリヤを状態によって使い分ける攻撃には、穴がないという意味ではリーグ屈指のものがあります。何よりそのアタッカー陣を操るセッターの山口かなめの成長がNECの好成績を呼び込んでいると言っても過言ではありません。派手さはないものの各選手の特徴を理解し、丁寧なトスワークがこのファイナルでも見られれば試合展開を優位に保つことができるでしょう。また、今シーズンの全試合でリベロを務める鳥越美玖の守備力もチームには欠かせません。出番は少ないですが上野香織、山内美咲らの控え選手も自分の仕事をしっかり理解し、出場すればしっかり答えを出すのも強さに深みを持たせています。

一方の久光製薬スプリングスは、皇后杯全日本選手権5連覇や過去4年で3度のリーグ優勝に輝くなど「常勝軍団」としての地位を築いてきましたが、今シーズンはその圧倒的「強さ」は見られませんでした。世界を目指すチーム作りの中で、調整の難しさや新旧交代を目指し、セッターに若い中大路絢野を使い続ける我慢のチーム方針から、V・レギュラーラウンドは2位通過、ファイナル6は地力でのファイナル3進出を決めることができませんでした。その上キャプテン長岡望悠が故障でファイナル出場が危ぶまれる中、前週のファイナル3ではそのような危機感を払拭するかのごとく試合前から笑顔を絶やさずいつもの久光製薬とは一味違う結束を見せて、日立リヴァーレに快勝しました。特にライトに新鍋理沙を回し、サーブレシーブだけでなく攻撃のアクセント役としての起用は彼女の持ち味を生かし、レフトに入った野本梨佳が伸び伸びと持ち前のパワーを引き出す立役者にもなりました。

「大一番での経験」では久光製薬に一日の長がありますが、チームの結束力ではNECが上回ります。久光製薬としてはNECの特徴であるサーブレシーブからの山口のトスワークをいかに消すか。逆にNECは久光製薬のポテンシャルの高いスパイク、高さのあるブロックを自由に決めさせないようにできるか、お互いの持ち味を消すことができたほうが主導権を握ることでしょう。いずれにしてもレベルの高い戦いになることは間違いありません。

★V・プレミアリーグ男子 ファイナル 東レアローズvs豊田合成トレフェルサ
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全日本の中心となる選手はいないものの、それぞれのチームの個性をしっかり出して勝ち進んできた東レアローズと豊田合成トレフェルサのファイナルとなりました。

V・レギュラーラウンド2位でファイナル6では最後に豊田合成に快勝して1位でファイナル進出を決めた東レは、際立った選手がいませんが、練習量に裏打ちされた「チーム力」が売りです。まず李博、富松崇彰の両センターは他チームと比べてもクイック打数が多く、その決定率も際立って高いのが特徴です。そのセンター線は米山裕太、鈴木悠二、井手智のサーブレシーブ陣の安定感が生み出しており、加えて司令塔の藤井直伸の堅実なトスワークがそれを引き出しています。また、ゲームキャプテンのジョルジェフ,ニコラには高さはありませんが、速さを生かしたスパイクで得点を加算します。ミスが少なく、粘って自分たちのペースに持ち込むのが東レのバレーボールです。

一方の豊田合成は前半戦には昨シーズン優勝の勢いが見られず、1レグは4勝3敗のスタートとなりましたが、シーズン途中からレギュラーに固定された山田脩造が若さを生かしたスパイク、サーブがチームに流れを呼び込み徐々にチームも勝ち星を重ねていきました。V・レギュラーラウンドでは最終戦で1位になりファイナル6に望みました。しかし、ファイナル6に入ると故障も重なり、チーム力が低下し最後は東レに完敗して2位通過でファイナル3に回りました。ファイナル3では、ジェイテクトSTINGSに初戦でストレート負けすると、あとのない第2戦はチームが結束し本来の力を発揮し、ストレートで下すと続くゴールデンセットも逆転で収め、2年連続のファイナルに進出しました。

勝負の分かれ目は、東レの速いバレーを豊田合成が得意のサーブで攻めて単調にできるかです。豊田合成はゴールデンセットに勝利した勢いをそのまま持ち込めるか、立ち上がりに注目です。東レとすればいつもどおりのバレーボールができれば勝機が見えてくるでしょう。