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2015/16Vリーグ 今週のみどころ【第18週版】

2016/03/11

★V・プレミアリーグ女子

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 2015/16V・プレミアリーグ女子 V・ファイナルステージ ファイナル(優勝決定戦)は、3月12日(土)に東京体育館にて日立リヴァーレと久光製薬スプリングスによって争われます。

 日立リヴァーレは松田監督就任2年目にして、初めてのファイナル進出(過去の日立ベルフィーユは別チーム)となり、初優勝へ向けて気運は高まっています。今シーズンはセッター出身の松田監督らしい司令塔を軸とした高速立体バレーの展開を掲げました。しかし、開幕当初はコンビネーションの息がなかなか合わずスタートにつまずきました。しかし、第2週の久光製薬スプリングス戦でコンビがピッタリとはまり、ストレートで勝利すると徐々にそのスタイルが浸透し、東レアローズ、久光製薬に続く3位でV・ファイナルステージ(ファイナル6)への進出を決めました。
ファイナル6では、東レ、久光製薬のV・レギュラーラウンドで後塵を拝したチームに快勝し、そのままファイナル6、1位でファイナル進出を勝ち取りました。

 日立の強みは誰が出てもしっかりと仕事をすること。サイドは内瀬戸を軸にルーキーの渡邊、佐々木、遠井、栗原と試合展開によって使い分け、その選手たちが結果を出します。また、パオリーニ、井上のセンター陣はクイックの決定率が高く、ラリー中でも積極的に絡んでいくところも日立の攻撃に特徴です。そして日立バレーの軸となるのは、リベロでチームキャプテンの佐藤あり紗とセッターで攻撃をつかさどる佐藤美弥の「ダブル佐藤」です。佐藤(あ)は正に守りの軸であり、守備範囲の広い守備力でセッターに安定したサーブレシーブを返球します。また、キャプテンとして精神的支柱としてチームをしっかりまとめ上げます。佐藤(美)はまずはセンター線を軸としたトスワークを展開できるようになったことで、相手のブロックの枚数を減らし、サイドアタッカーの攻撃も生きたバレーができるようになりました。

 一方の久光製薬は「失うものはなにもない…ここまで残れたことは大きい」と中田監督がファイナル3前に語ったように、ファイナル6ではV・レギュラーラウンド2位の勢いが失せ3連敗スタート。そこから他力もありトヨタ車体クインシーズ、東レに2連勝してファイナル3へ滑り込み。ファイナル3でも東レとの激戦を制し、ファイナル進出を決めました。
これまでの久光製薬は個々の高いポテンシャルを束ね力にして勝利するスタイルでした。しかし、V・ファイナルステージでの久光製薬は長岡、石井の二枚の高い攻撃力でここ一番でポイントを取り逃げ切るチーム構成になっています。それでも、ここまで勝ち上がるのがこれまで「世界」を目指しアジアや世界のクラブ選手権で経験を積んできた久光製薬の強さであるとも言えます。

 V・レギュラーラウンドそしてファイナル6と今シーズンは日立が久光製薬に4連勝と抜群の相性を見せます。しかし、一発勝負の戦いは何が起こるかわかりません。久光製薬はファイナル6途中からセッターに入った中大路のトスワークがポイントとなります。大観衆の前で気後れせず、先手を取ることで相性の悪さを払拭し、逆に(日立に)プレッシャーを掛けたいところです。先手を取れば、5年連続でファイナル進出の久光製薬の「経験」が生きてくるに違いありません。
そういう意味では日立も同様で、ファイナルの独特の雰囲気に飲まれず自分たちのバレーができるか、立ち上がりが重要になります。安定したサーブレシーブ、佐藤(美)の正確なトスワークができれば、相性の良さは久光製薬にプレッシャーとなって現れるでしょう。また、V・レギュラーラウンドでは攻撃の軸として働いた渡邊は故障でファイナル6は戦力外。ファイナル6の最後の試合で久々に出場し、ファイナルでの復活への試運転をしただけに、ファイナル6で戦ったメンバーか、渡邊を入れた構成で戦うのかも注目です。
 

★V・プレミアリーグ男子                                                                   

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 2015/16V・プレミアリーグ男子 V・ファイナルステージ ファイナル(優勝決定戦)は、3月13日に東京体育館にて豊田合成トレフェルサとパナソニックパンサーズによって争われます。

 初のファイナル進出をV・レギュラーラウンド、ファイナル6ともに1位で決めた豊田合成は抜群の安定感がチームの特徴です。昨シーズンまでは連勝のあとは連敗するなど調子のよさが長続きしない面がありました。しかし、今シーズンは開幕から個々の能力を一つに束ね、勝利への執着心が前面に出ています。その中でもキモとなるのはオポジットに入るイゴール。「得点チャンスはすべて自分に持って来い」という気迫あふれるプレーで得点を量産します。高さとパワーがありながら決して力まずブロックを見て打つテクニシャンでもあります。また、サーブレシーブ賞を獲得したリベロ古賀(幸)と白岩の守備が安定しています。また、高松のリーダーシップ、近、傳田のセンター陣のブロック、クイックでの成長も大きな要因です。そして何より、セッター内山の出来がこのチームの浮沈を握ります。

 一方のパナソニックは、深津、清水、永野ら全日本の主力を揃えながらなかなか勝ち星に結びついていかない試合展開が続きました。特に全日本選手権後からチームの調子は下降線をたどり、一度はV・ファイナルステージも危うい状況まで落ち込みました。しかしホームゲームで大応援団の後押しを受けて、連敗をストップするとそこから徐々に調子を上げて、V・レギュラーラウンドは4位で通過し、ファイナル6では最終試合で勝ったほうがファイナル3進出の試合で、ジェイテクトSTINGSに快勝しました。ファイナル3も粘りが身上の東レアローズに対し先手を取りながら追いつかれフルセットへ持ち込まれましたが、最後は6連続ブロックというミラクルを起こし、2年ぶりのファイナル進出を果たしました。

 パナソニックは清水、ダンチを中心にした高速バレーを展開し、その二人が得点のほとんどを稼ぎます。一方の豊田合成はイゴールが得点の軸としながらも、高松、傳田らが要所で安定したプレーを見せます。試合のポイントは、V・レギュラーラウンドでサーブ1位の効果率の豊田合成、パナソニックはファイナル6で同1位の効果率を残しました。お互いにサーブに特徴があるだけに、ミスなくサーブで基点を作り攻め立てられるかが分かれ目となりそうです。またサーブレシーブが崩れた場合のハイセット(二段トス)の決定率もポイントになります。豊田合成のイゴール、パナソニックの清水の打ち合いを制したほうが優勝に近づくのではないでしょうか。