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活躍が期待される選手(男子編)
2009/12/02
女子に引き続き、2009/10Vリーグ男子がいよいよ開幕する。
今シーズン活躍が期待される選手を「ベテラン」「中堅」「若手」「新人」「カムバック組」に分けて探ってみた。
一足先に開幕した女子に引き続き、2009/10Vリーグ男子がいよいよ開幕する。
今シーズン活躍が期待される選手を「ベテラン」「中堅」「若手」「新人」「カムバック組」に分けて探ってみた。
近年チーム力が接近して、かつてのような特定のチームが優勝を重ねることが少なくなってきた。それだけ白熱したゲームが多くなっている。ぎりぎり4強に滑り込んだチームと5位、6位チームとの差もセット率で決まることも少なくない。
外国籍選手も8チーム中5チームで入れ替わり、新旧交代や移籍も盛んに進み、今シーズンも何となく混戦の予感がする。
女子編に倣って、今シーズン活躍しそうな選手をベテラン、中堅、若手、新人、カムバックという切り口から展望してみる。
| ◆頼れるベテラン◆ |

今シーズンの最大の話題選手は、何といってもサントリーサンバーズの荻野正二だ。開幕を前にして、今シーズン限りの引退を発表した。年明け早々に40歳を迎え節目の年となることから、長く輝かしい現役生活を終える決意を発表して、リーグに臨むことになった。 18歳でデビューして以来、常にトップを走り続け、アタッカーとしてだけでなく、堅実なレシーブやトスも上げられる選手として、全日本代表でも長く主力を担いバルセロナと北京に2回のオリンピックにも出場も果たした。最後の雄姿がサントリーの優勝胴上げの形で見られるか活躍を期待したい。
下表は、Vリーグにおける荻野の主な記録である。部門のトップになったのは、Vリーグの前身である日本リーグ時代にサーブ部門での2回だけだが、各部門の上位の常連であった。特に、レシーブ賞を日本リーグ時代も含めて7回も受賞していることは、地味ながらチームに貢献し続けたことの証明であり荻野の真骨頂であろう。ちなみにレシーブ賞の歴代受賞者は、青山繁(7回)、岩島章博(6回・連続)ら、名手と言われた選手が名前を連ねている。

ちなみに、男子の最年長選手は今シーズンも、大分三好ヴァイセアドラーの増成一志監督兼任選手だ。 47歳の年齢はVリーグ最年長記録を更新中で、断トツの1位だ。今シーズンは3シーズンぶりに監督に復帰し、新人セッターも加入したので出番が減るかもしれないが、要所では監督自らが司令塔としてまだまだ働かねばならない局面も多そうだ。
パナソニックパンサーズの小糸敬夫も今シーズンキャプテンに指名され、活躍が期待されている。山本隆弘、川村慎二、宇佐美大輔らのベテラン組と福澤達哉、清水邦広、大竹貴久らの若手の日本代表組などを牽引してまとめていく役割は大きいものがある。

このほか、JTサンダーズの徳元幸人、ミドルブロッカーリーグNo.1を誇る豊田合成トレフェルサの川浦博昭、北川祐介、サントリーサンバーズの栗原圭介、津曲勝利らは、監督の信頼も厚く今シーズンもレギュラーの座を譲りそうにない。
| ◆輝く中堅◆ |
年齢で中堅を定義するのは必ずしも適当でないと思われるが、仮に25~29歳を中堅どころと呼ぶと、各チームの主力はここに集まっている。
年齢構成表でも分かるように、男子ではほとんどが大学卒であり、20歳未満の登録選手はいない。大学を卒業し、3~4年していよいよ心身ともに引き締まるのがこのグループである。各チームのキャプテンは、パナソニックの小糸、JTの徳元の二人を除いた6チームのキャプテンは、すべて「輝く中堅」だ。
連覇を狙う東レアローズの篠田歩、堺ブレイザーズの北島武、サントリーサンバーズの山村宏太、豊田合成トレフェルサの森佑之、FC東京の中谷宏大、大分三好ヴァイセアドラーの中村紘二ら、キャプテンに指名されただけに、活躍の期待は一段と大きいものがある。
| ◆飛び出せ若手・はじけろ新人◆ |
今シーズンは、久しぶりに若手・新人に期待の選手が目白押しだ。
最右翼に上げられるのは、パナソニックの清水邦広、福澤達哉の二人だ。豪快なスパイクで魅了する清水とオールラウンドのプレーができる福澤と、持ち味は異なるが二人揃って、全日本でも中心的な役割をすでに堂々と演じている。
パナソニックに戻ってどんなプレーぶりを見せるのか、実に楽しみである。二人とも2008/09シーズンですでにV・プレミアリーグを経験済みで、福澤は新人賞も受賞した。 2年目の今シーズンの成長が、パナソニックの2年ぶりの優勝のカギを握っているといっても過言ではないし、ロンドンオリンピックを目指す龍神NIPPONにとっても極めて重要となることは間違いない。
全日本組としては、東レアローズの古田史郎も期待の選手だ。代表ではピンチサーバーとしての出番が多かったが、ウィングスパイカーが揃った東レで、チャンスをもぎ取る活躍ができるか注目だ。ちなみに古田は、チャレンジリーグ・東京ヴェルディの選手として、 2008/09シーズン9試合に出場し好成績を残している。
日本代表で東レの米山裕太の弟のサントリーサンバーズの米山達也も、兄に劣らず攻守にバランスのとれた選手で、昨シーズンすでに実績を示している。今シーズンは、移籍してきた柴田(東レ)や金子(NEC)とポジションを競うことになるが、安定したプレースタイルは大事な局面で期待に応えるものになりそうだ。
サントリーでは、セッターの岡本祥吾にも期待がかかっている。セッターという経験が何よりも求められるポジションではあるが、アジア太平洋カップ、ユニバーシアード競技大会(2009/ベオグラード)、東アジア地区バレーボール選手権(2008)など国際試合代表経験も豊富だ。コーチ兼任のベテラン栗原の負担をどこまで軽減できるか、監督の期待度は高い。
堺ブレイザーズの横田一義も楽しみな選手の一人だ。ミドルブロッカーが手薄な堺だけに、出番は案外早いかもしれない。ミュンヘンオリンピックのゴールドメダリストを父に持つサラブレッドが、父・横田忠義を越えることができるのか周囲の期待も大きい。
大分三好ヴァイセアドラーの中島悠樹も監督期待の選手だ。 2009サマーリーグが実質デビューを果たした。大柄な体が練習により絞られ、動きも良くなってきた。ミドルブロッカーとしてだけでなく、器用さを活かした威力があるジャンプサーブも武器として、貴重な戦力として大車輪の活躍が求められる。
| ◆カムバックアゲイン◆ |
怪我などで不本意な2008/09シーズンを送った選手や移籍規定の関係で出場できなかった選手は、満を持して開幕を待っている。
怪我からの復帰組の代表は、JTサンダーズの酒井大祐だ。開幕早々に怪我でリタイアした昨シーズン、チーム成績も伸びず誰よりも悔しいシーズンを送ったはずだ。 2009黒鷲旗で半年ぶりにコートに戻って以来、徐々に実戦感覚を磨いてきた。JTバレーにとっては欠くことのできないリベロ酒井が、初優勝に向けて開幕から全開する。
前所属チームの了解が得られず、移籍規定のため1シーズン出場が叶わなかった堺ブレイザーズの松本慶彦も、いろいろな思いの中で開幕を迎える。全日本代表としてフルシーズン活躍してきたので、体力面や試合勘ではブランクはないだろう。チーム練習が十分取れていない分は、ベテランの経験でカバーするしかない。 2シーズンぶりのVリーグでの大暴れを期待したい。
このほか、今シーズンは移籍制度の改革とNECブルーロケッツの休部の影響もあり、移籍選手が例年以上に多かった。彼らも新天地での活躍を誓っている。
特に、NECブルーロケッツから移籍した選手たちは、それぞれのチームでどんなプレーを見せるのか、多くのブルーロケッツファンも注目していることだろう。ぜひ、ポジション争いに勝ち、新チームでも素晴らしいプレーで期待に応えてもらいたい。

栄光の歴史と伝統を誇ったNECブルーロケッツの休部というショッキングなニュースで始まった2009/10V・プレミアリーグであったが、FC東京を新たに迎えて、 3シーズンぶりに新鮮な顔ぶれでの8チームによる4回戦総当たり決戦だ。
4強に勝ち残るのはどこか。最後に頂点を極めて、栄光のブランデージトロフィーを手にするのはどこか、 5か月強にわたる長い長い戦いの幕開けだ。
<おわり>





